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9.相手の長所や強みを積極的に捜し、褒める心を言葉で表す。
私は大学卒業と同時に大阪府立高校の教諭になりました。赴任先は工業高校の定時制で夜間の高校でした。いろいろな生徒がいました。暴走族のヤンキー、中学のとき不登校だった生徒、知的障害を持つ生徒、諸事情で高校に通えなかったお年寄り。
驚いたのは自尊感情が持てず、自分を卑下して生きている目の前の現実でした。それこそ「自分の嫌いなところ」は50個でも挙げられるのに、「自分の好きなところ」は一つも挙げられない生徒が多数いました。
世界各地で実践されている多文化教育に活路を見出し、教職員全員で学校改革に乗り出しました。合言葉は「まずは自分を好きになろう!」「自分を褒めてあげよう!」でした。
そうした教育実践を積み重ねる中で、確実に生徒たちの姿は変わっていきました。わかりやすい例では、とんでもない荒くれ者がそろっている自動車科でソーラーカーづくりに励み、夏の猛暑の中鈴鹿サーキットでレースに出場したりしました。
就職担当の人が雨の日も風の日も、知的障害を持つ生徒といっしょに企業を回り、就職にこぎつけたりしました。
人の良いところを捜し、それを素直に認めるということは、自分がハッピーな気持ちで生きられることにつながるんだということを実感しました。
今を振り返ってみると、崎村先生から時々「韓さんの強みは‾やなあ」と仰ってくれます。もちろん悪い気はしませんし、ポジティブな気持ちになります。
他の職員の方をなるべくいろいろな角度から見て、自然にその方の強みや長所を褒められる人になりたいと思います。そうして共に成長できればと思います。
入学支援事業本部 本部長 韓洋春
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