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18.整理整頓された、居心地のよいハード環境づくりに努める。


私は「捨てられない女」です。
日本語教師という仕事柄、文字が書かれているモノは全て「これは、教材になるのではないか」と思い、つい集める癖がありました。新聞記事はもちろんファッション雑誌、週刊誌、チラシ、挙げ句にレシートまで残してしまう癖がありました。
 もちろん、すぐに授業に活用できるわけではないので、やがてそれらは引き出しの奥で眠り続けることになり、引越しの際に捨てられるという、不毛な作業を何度も繰り返しています。前回の引っ越しなどでは、10年以上前の新聞記事の大量の束を見つけて苦笑いするしかない程でした。
 このように、引越しを機に何度も何度もそれらの資料と称するものは捨ててきましたが、どうしても捨てられないものがあります。それは、今までに教えた学生の成果物です。多くは作文、小論文などですが、中には卒業論文などの大量の紙や写真、はたまた彼らの声や姿を収めたテープ類は、何度引っ越しても捨てられず、年々それは膨れ上がる一方です。
 私は、掃除は苦手ですが、基本的に整理整頓などは嫌いではありません。昔、OLをしていた頃は、ファイリング業務がメインだったこともあるので、自信がないわけではないです。だから、非常勤講師の時代は、長期の休みになると、その学期で行った授業の資料や学生の成果物をまとめていて、今でも手に取り易い環境にあり、最近の授業にも使ってみたりします
しかし、専任講師になってからは、切りのいい休みがなかなかとれず、気がつけば、資料の山となり、今では一つの部屋が本と資料で埋め尽くされるようになりました。いつかは整理しようと思いながら、できないその部屋を眺める毎日です。不思議な事に、どの辺りに何があるかは、十分わかっているので、さほど急ぐ気もないのが困りものです。
職場なら、それらの資料は共有するためにも、早急な整理整頓が必要だと思いますが、個人となると、なかなかです。しかし、これらの資料や学生の成果物は「老後の楽しみ」なので、その老後までには、手に取り易い、居心地のいい環境を作りたいと思っています。