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17.成功も失敗も、すべて自分と他者の成長に活かす。
今日は、「成功」したことについて、お話させていただきますが、私ひとりの成功ではありませんので、自慢話とは思わないでください。
20数年前、エール学園ではTQC活動を実施していました。各部署ごとにチームに分かれて、半年ないしは1年間のテーマを設定して活動するというものでした。ある年、私の所属していましたチームで「日商簿記1級の合格者を1名出す」というテーマを設定しました。これまで、全く実績のなかったことへの挑戦に、チーム内でも「無謀だ」というテーマ選定に対して慎重な意見もありましたが、取り組むことにしました。
まず、一番に検定試験を受ける学生自身の対策を実施しました。簿記1級サークルを作り、加入者へは簿記1級の教材を学校より無償貸与しました。次に、放課後に特訓授業や自習室にての学習指導を講師の協力を得て行いました。サークル生を囲んでの昼食会を学生部長・クラス担任を交えて実施しメンタル面でのサポートをしました。また、保護者対策として、学生部長と担任の先生から保護者の方に「お子様は大変良くがんばっておられます。検定試験本番まで体調管理に気をつけてあげてください。」と電話連絡していただきました。保護者の中には「これ以上、子供にプレッシャーをかけないでください。」と、決して迷惑な口ぶりではなく、うれしそうな反応だったと学生部長からお聞きしました。普通、学校から保護者に連絡があると、「学校を休んでいますよ」とか「校則違反をしましたよ」とか悪いことの連絡が多い中、褒められる内容でしたので、保護者の方も喜ばれたのだと思います。また、学校側の真剣な姿勢が講師の先生にも伝わり、当時主に指導していただいていました先生が、自ら「直前特訓をしましょう」と提案をいただき、日曜日に当時神戸にお住まいでした先生のマンションの集会所を予約して実施していただきました。同じ神戸に住んでいました私が、差し入れを持って激励に行きましたが、集会所内の張りつめた空気を感じ、「これは合格者を出せるかも」と思いました。
さらに、最後の対策として試験当日は、試験会場に同僚の先生が現地激励に行ってくださいました。
そして、結果発表の日、私はその前日より研修のため東京へ出張していました。当時は携帯やメールという伝達手段もなかったので、結果に関して「OK」であれば、ホテルのフロントにメッセージを残してもらい、だめだったら連絡は要りませんと、同僚の先生にお願いしておりました。1日目の研修が終わり、ホテルのフロントにドキドキしながら鍵を受け取りに行きました。「お客様、伝言が届いております」と、声をかけられた時の嬉しかったことは今でも思い出します。そして、すぐに学校に電話をすると「合格者が2名出ました。また、あと一人も数点差の不合格でした」と教えてもらいました。あと数点で不合格だった学生もその年の2回目の検定試験では合格しましたので、結局その年は日商簿記1級の合格者を3名出すことができました。この仕組みやノウハウがその後に続かなかったことは残念ですが、この成功体験がありますので、今回の「東大・京大・阪大コース」も、教務や広報・学生支援等々みんなが色々な立場から知恵を出し合えば、きっと成功し応用日本語学科の看板コースになると信じております。
国際進学事業本部 学生支援メンタリング室 室長 長田忠義
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