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6.相手の名前を覚え、自分の感性をフルに活用して、相手の言い分に積極的に耳を傾ける。
会計事務所勤務時代、ある建設業(内装関係)の会社を担当者として引き継ぎ6ヶ月ほどたった時の失敗談を話します。その会社の社長は何社も経営するやり手で、建設業界の人なので気性も荒く厳しい人でした。
そんな会社にもかかわらず、大失敗をしてしまったのです。減価償却費という費用があり、固定資産を購入すると、単年度で費用にならない項目があります。建物だったら40年とか、車だったら、6年とかという具合で、お金を払っても、すぐに費用にならない項目です。会社によっては確定してから年間まとめて入力するケース、管理会計をやっているところは年間の概算額を12ヶ月で割って入力するケースです。その会社は後者だったのですが、私は見落としていて、6ヶ月ほど経ってから気づき6か月分修正しました。それまでは黒字で、社長も、節税対策にシフトしていたのですが、6か月分の減価償却費を入れたとたん赤字に転換してしまいました。当然、激怒して電話がかかってきました。受話器を耳から離しても聞こえる声で、ゲンコツが飛んでくる勢いでした。私は、とにかく事情説明とお詫びに行きました。正直5,6発殴られる覚悟を持って、とにかくお詫びしようと思っていました。15時くらいに到着し、その時は電話の時ほど怒ってはいなかったのですが、かなり怖かったです。ところが、最初の30分ほどは、かなり怒っておりましたが、1時間くらいすると、私の話も聞いてくれるようになり、また、社長もいろいろ自分の話をいろいろしてくれるようになりました。一介の内装職人から、独立してからのことなど、尽きることなく話してくれました。私は社長のことを知り、ファンになりました。社長も私のことを認めてくれるようになり、もう7年程のつきあいですが、今でも公私共におつきあいをしていただいています。師弟関係のような人間関係につながっています。クレーム対応ですが、心から相手の話を聞くことで、かけがいの無い人脈を築くことができたと考えています。スティーブンコビー博士の言葉に「相手を理解して初めて理解される」ということを思い知った経験です。
キャリア教育事業本部 キャリア教育メンタリング室 西村康司
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